定番料理に求める味を高いレベルで実現してくれるTHE・町中華
手間のかかった仕事が伝わってくるキレイな料理♪
「COCOFURO かが浴場」からの帰り道。
日が傾いてきた頃合いで夕飯時に差し掛かっている。
強烈な熱気で蒸してきたこともあって、身体が塩っ気を求めている。
とはいえこれ以上汗を掻きたくない気分であるため、
すっきりとした料理でサ飯を済ませたい。
王子の駅に向かう道すがらで適当な飯屋に出合えればいいな、
という希望的観測の下でぷらぷらと歩いてみる。
すると駅へと下るゆるやかな坂の途中で、一軒の店が目に入ってくる。
薄暗くなる空の様子に対して明るみを放つ白い壁が浮かび上がる。
「中華 元」。
店名がどんっと掲げられ、その文字が力強くこちらに訴えかけてくる。
ここに余計な装飾があれば、気にも留めずにスルーしたことだろう。
シンプルな装いに信頼が生まれる。
そんな出合いに賭けてみたくなる時がある。
今日はここで勝負しよう。
店先に置かれたメニューに目もくれず、中に入る。
お店の雰囲気
王子駅からほど近い場所にある町中華。
多くの人で賑わうターミナル口とは反対側にあり、
近くには王子神社や学校があって駅近とはいえ落ち着いた雰囲気が漂う。
店内は外装のイメージと同じく、シンプルで清潔感ある装いをしていてとってもキレイ。
カウンター席とテーブル席があり、荷物カゴも用意してくれている。
整理整頓が行き届いたお店の姿勢がとても好印象だ。
メニュー
水
氷の入ったピッチャーから自分で注ぐ。
いい感じの冷え具合♪
料理紹介
五目冷やし麺
- お酢が効いた王道の冷やし中華
- おそらく夏季限定
- 材料切れ次第終了とのこと
- 1,100円
五目の名に恥じない鮮やかな具が乗っかっている。
意表を突いてくるような具材がなく、ほっとした。
身体がリラックスしきっているので、今は余計な刺激はいらない。
心地よい安心感があれば十分なのだ。
お店の方に「混ぜて食べて下さい」との説明を頂いたので、それに倣ってかき混ぜる。
麺の下からスープに浸かったレタスが姿を現す。
キュウリ、ニンジン、錦糸卵に鶏チャーシューが細切りにされていて、
細い麵といい具合に絡む。
こういう具材の形が揃った仕立ては好きだ。
下処理が丁寧に施された具材がおいしさを生む。
見た目ばかり気にしても仕方ないが、おいしい料理は美しい場合が多い。
レイアウトというよりも素材の扱いによる美しさがポイントになる。
うまい!
この酢がしっかり効いた味―—個人的に冷やし中華に求める味付けを完璧に実現している。
家で手掛ける冷やし中華を120点の出来栄えで作り上げたらこうなるのかもしれない。
そんな実現性のない想像をしながら箸を進める。
麺がつるつるの細ストレートで細く刻まれた具材と噛み合わせが抜群だ。
余計な抵抗感なく口の中で混ざり合う。
エビが片栗粉をまとって味付けをされていて、それがスープをしっかり吸って深みを感じる。
鶏チャーシューは鶏ダシを思わせるスープと相性の良さを発揮している。
具材が最適に混ざり合うことで全体が調和した、とてもまとまりがある完成度の高さ。
うまかった。大満足だ。
サウナに入って旨い飯を喰う。
とても幸せな時間を過ごせたことに感謝。
営業時間・アクセス
店名 | 中華 元 |
住所 | 〒114-0022 東京都北区王子本町1丁目17−12 |
営業時間 | 11:30~13:30 ※お昼はランチメニューのみの営業 17:30~20:30 |
定休日 | 火曜日、水曜日 |
SNS | https://x.com/chukahajime (X) |
地図
周辺情報
銭湯・サウナ
COCOFURO かが浴場
朝の6時から夜中の12時までやっている驚異的な銭湯・サウナ。
爆風オートロウリュウの半端ない熱気と、キンキン15度の水風呂でサウナーを魅了してやまない。
グルメ
石鍋商店
くずもち、寒天が有名な歴史ある甘味処。
明治からの製法を守り続けた老舗の味わいを堪能できる。