おいしさと居心地の良さが最高の定食屋!

美味しすぎる料理温かみある雰囲気が素晴らしい名店!

綺麗に書かれたお品書きから品格が窺える

寿司屋の内装を生かした粋で趣ある空間

炎天下の空腹は堪える。

朝はバタバタしてまともに食事を取れなかったというのに、予定が乱れて昼食にもありつけていない。

誇張抜きに頭がふらつく。早く店を探さねば。

とはいえ、要町から板橋方面に向かっている道中では中々店は見つからない。

表通りから横に入った住宅街を通っているので当然と言えば当然だ。

そんな絶望的な状況下に、忽然とのれんが掛けられた建物が目に飛び込んできた。

定食屋SUSICO」―—。

建物や店構えからはどこか年季が感じられるが、清潔感が漂う雰囲気に惹かれる。

近づいてお品書きを見てみると、丁寧に手書きされた文字に心を掴まれる。

一目見て誠実なお店とわかる。

料理を見る前にその店の実力は量れてしまうもので、いい店は一瞬で美味しさを伝えてくるものだ。

災い転じて福となす。微塵の不安もなく、迷わず店に入っていく。

お店の雰囲気

要町の駅から徒歩7分ほどの場所にある定食屋さん

寿司屋の内装が違和感なく溶け込んでいて、木の質感に心落ち着く粋で趣ある雰囲気

清潔なカウンターとテーブルで気持ちよく食事ができる♪

店に入ると明らかに寿司屋の装いをした空間が映る。

こぎれいな木のカウンターは8席ほどあり、テーブルは二つ三つ並んでいる。

温かみある素朴な雰囲気になんだかホッとする。

席に着いて店内を見渡せば所々年季を感じさせる味のある光景が見て取れる。

それでいてとてもきれいに手入れをされていて古臭さが全くない。

定食屋でありながら寿司ネタの冷蔵ケースが妙に馴染んでいる。

この店の奥深い魅力は底が知れない。

お店の方が穏やかにお客さんとお話しされている。

会話の間が付かず離れずの絶妙な距離感をしていて、なんだかとても心地いい。

やっぱりここは定食屋なんだと改めて思う。

店先にも掲示されているお品書きは、どれもきれいな字で丁寧に書かれている。

これを見た時点でおいしさが伝わってくる

メニュー

メニューに関しては店先でくわしい内容を確認できます。

仕入れによって内容が変わるようなのでこちらの画像はご参考までに。

 (麦茶)

最高の冷え具合。この時点で店の力量がわかる。

氷なしでのど越しが良いため、ゴクゴク飲んでしまう。

料理紹介

特製スタミナ丼定食 : これ以上のスタミナ丼を知らない

  • 調理、具材の組み合わせ共に完璧
  • 丁寧に焼かれた甘辛い肉の旨味
  • 各具材が味に変化を加えて飽きの来ないおいしさを生み出している
  • 小鉢がメインに引けを取らない存在感
  • 1,300円

旨すぎる

空腹はまったく関係ない。

この小松菜の煮びたしが完璧な出来をしているだけだ。

上品なだしの旨味自然な甘みによる味付け野菜本来の瑞々しい食感が抜群。

味が染みているのにシャキシャキした食感が損なわれていない。

手間暇かけないとこの仕上がりにはならない。

この時点で確信した。

この店がとんでもない当たりだと。

豆腐とお新香もおいしい。それぞれ素材の良さが存分に感じられる。

豆腐はしっかりと大豆の旨味が凝縮していて、あまり手を加えないほうがよさそうだ。

醤油だと素材の旨味が弱まってしまう気がする。

ひょっとすると、さっきの煮びたしの汁が合うんじゃないだろうか。

試してみると大成功だった。あっさりしていながら奥からあふれる繊細な旨味がとても合っている。

野沢菜のお新香は塩味が効いていてご飯に合いそうなので全部食べないように注意しよう。

大根は沢庵のようにあまじょっぱい感じだが、しなやかで柔らかい食感が一味違う深みを感じさせる。

どの副菜も隙が無い。食べるごとに「おいしい」が出てくる。

みそ汁もやはりおいしい。ほのかに出汁が香る良い塩梅だ。

おいしいだけでなく、この味付けが嬉しい。

というのも、みそ汁は定食の名脇役でありいぶし銀の存在であってほしいものなのだ。

メインの食材と一緒に食べ進めることが多いため、みそ汁の主張が強いと味がぶれてしまう。

みそ汁には料理をじっくり味わうために、口を落ち着かせてほしいのである。

いよいよ丼が到着すると、我慢しきれず早速お肉をいただく。

うん、旨すぎる。

何回目だと思うが何度でも言いたくなる。

赤身と脂肪のバランスが良いので肩ロースだろうか。

適度な厚みがあって肉の弾力が存分に味わえる。

それでいて歯切れのいい柔らかさも感じられるベストな焼き加減が素晴らしい。

スタミナ丼らしい甘辛のタレに食欲がさらに掻き立てられる。

キムチも良い塩梅で丁寧に調理した肉に相性抜群の味付けだ。

クセのない辛さに日本人好みのほんのりした甘みで万能タイプの味をしている。

そこに卵が肉の旨味をまろやかに覆い包む。非の打ち所がないハーモニーだ。

また時折口に広がる海苔の風味が、大衆的な料理をワンランク上の上品な丼に引き上げている。

香りが上質な海苔だからこそ、タレの味が強くて単調になりがちなスタミナ丼に味の奥行きをもたらす。

そこに水菜のシャキシャキとした爽快な食感が加わり、食べ進めるうちに味の変化を感じるのだ。

これは箸が止まらない。

雑穀米とのハーフにしたご飯もとてもおいしい。

白米は肉との相性が言わずもがな抜群で、そこに雑穀米がまた違った食感と香りを加えている。

穀物のふくよかな香りが腹を満たす幸福感を高めてくれる。

調理の腕もさることながら、素材の選択が秀逸だ。

最後まで料理を美味しく頂ける工夫がなされている。

おいしいはもちろん、やさしいと思える素敵な料理だ。

店を切り盛りされるお母さまと娘さんがとても穏やかで素敵なお二人だったが、料理にその人柄が表れている。

お店に入ってから出ていくまで、終始とても幸せな気分になれる宝物のようなお店である。

ごちそうさまでした。

味、接客ともに定食屋の教科書と呼ぶべき理想のお店。

帰り道に何度も「旨すぎた」と独り言をつぶやいてしまった。

  • 締めでいただいたココア
  • まろやかな甘みにほっこりする
  • 閉店間際の注文なのに快く受けて下さったことに感謝
  • 格安の150円

まぐろキムチ丼定食 : マグロの旨味とキムチの辛さが相性抜群!

  • 下処理がしっかりされたマグロの身
  • クセのないさっぱりとした赤身ほんのり脂の乗ったトロ
  • キムチがたっぷりでマグロの旨味を引き立てる
  • 1,200円

キムチのピリッとした辛みマグロの濃い旨味と一体になった逸品。

マグロの身がしっかりしていて最後までダレない。

水っぽさや臭みがないので、マグロの旨味だけが際立つ

のまろやかなおいしさと、海苔ネギの風味がアクセントになって味に深みが出ている

この時の小鉢は「おでん風の煮物」。

野菜は角が立っていながら味がしっかり染みている抜群の仕上がり。

毎回どんなお通しが出てくるのかとっても楽しみ。

国産豚肉ニンニクスタミナ定食 : 肉の弾力と野菜の歯応えが絶品!

  • 国産豚肉の旨味野菜のシャキシャキした食感が絶妙なコンビネーション
  • にんにくシャキッとした食感とパンチがありながら上品な香り
  • 噛み応えと柔らかさが抜群のバランス
  • 1,200円

食欲を掻き立てるタレの味わいにんにくの香りが素晴らしい豚肉定食。

肉と野菜のそれぞれがベストな食感!

絶妙な火加減で素材ごとに調理されていることがわかる。

特に印象的だったのがにんにくの食感

角の立った切り口シャキッとした歯ごたえを楽しめる♪

にんにくのベストな調理を感じさせる中々お目に掛かれない仕上がりで驚かされる!

この日のみそ汁はミョウガが添えられた野菜のみそ汁。

丁寧に刻まれた根菜と油揚げに爽やかな風味が加わる。

定番のおいしさに少しの新鮮味♪

その味わいに一流の定食屋の仕事を感じる。

営業時間・アクセス

店名 定食屋SUSICO(すしこう)
住所 〒171-0042 東京都豊島区高松1丁目19−5
営業時間 11:30 – 14:00(L.O.13:40)
17:30 – 21:00(L.O.20:40)
定休日 水曜日、日曜日、祝日
※2024年時点

地図

東京メトロ有楽町線「要町駅」より徒歩7分

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