スパイスの香りと素材の旨味が存分に味わえる!
ルーは旨味が凝縮したスープ仕立て♪
お肉はホロホロでサラサラと食べ進めてしまう♪
要町から池袋に向かう途中、緑の多い祥雲寺を横目に過ぎていく。
歩を進めたその先で横道に目をやると、なにやら奥に人の並びが見える。
物静かな建物の並びの中に違和感を覚えるその光景につられ、
近づいて見てみると軒先に「spicy curry」と書かれた小さなのれんが吊るされている。
簡素ながらデザイン性を感じさせる店構えに一層の興味が惹かれる。
立てかけられた看板に「かえる食堂」と店名が書かれ、その横には印象的なかえるのイラストが添えられている。
諸々の情報が混ざり合い、なんとも不思議なインパクトを放つ店だ。
見た所人の出入りがスムーズなようで、そんなに待たずに済みそうな気がする。
ちょうど昼食を考えていたところだ。ここにしよう。
こういう偶然の出合いは得てしていい結果を生むものだ。
お店の雰囲気
店内はカウンター7席とこぢんまりとした落ち着いた空間をしている。
厨房が丸見えで間近で調理の様子を見学できる。こういうの楽しい。
でも同業者の方が視察に来たりしても大丈夫なのだろうか。
とはいえ、お店のご主人はそんな小さなことなど気にしないと言わんばかりに調理に集中されている。
その堂々とした背中をみていると、安心して料理を待つことができるものだ。
メニュー
トッピングや辛さ、ご飯の量を細かに選択できる。
懐が深い。
今回は調整なしでお店の味に任せる。
水
しっかり氷が入ってキンキンに冷えている。
これぞカレー屋の水。おいしい。
料理紹介
ミックスカレー
- スパイスが効いたルーと野菜本来の味が共存した珠玉の一品
- スープタイプのルー
- 骨付きチキンがホロホロでスプーンで楽々ほぐせる
- 950円
スパイスの香りが食欲をそそる。
耐えきれずにスプーンを持ち、ルーを一口。
いい!
香りは豊かだけど辛さがちょうどいい具合で食べやすい。
そのままライスと一緒に頂くと、スープカレーならではの一体感で味が良くまとまる。
ライスを優しく包み込み、ルーとライスがバラバラにならずに一つの味を完成させる。
互いに主張を強めずに手を取り合って芳醇な一口を作り上げている。
止まらない旨さだ。
具材もまたスープと相性のいい控えめな美味しさを出している。
カレーの野菜はルーに味を侵食されやすいが、この野菜は味がしっかり生きている。
ルーがすっきりした仕上がりなので、素材本来の味を損なうことなく味を染みさせている。
スパイスと野菜の香りがそれぞれを損なうことなく存分に感じられる。
何というかみそ汁に近い感覚だ。スープと具材が互いの特徴を生かしながら協調している。
なんか平和な気持ちになる。
骨付きチキンはしっかり煮込まれていて、ホロッホロの柔らかさだ。
スプーンで簡単にほぐせるのでとても食べやすい。
これもまたスープとの一体感があって、一緒に食べると味に深みが増す。
ご主人から「途中でレモンを絞ってください」と説明頂いていたのでそれに倣う。
なるほど、味に清涼感が加わり食べやすさが増した感覚だ。
そのまま食べ進めても十分おいしかっただろうが、
味にちょっとした変化が加わっただけで、飽きることなく気持ちを新たに頂ける。
心なしかルー自身の甘みが際立った気がする。
この料理の魅力を余すことなく存分に味わえる配慮だったのか。
調味料一つまで妥協しない姿勢に脱帽だ。
あっという間に完食してしまった。
もう少し余韻に浸っていたかったが、炎天下の中入店を待つ人の姿が見えるのでとっとと退散しよう。
お店の方がお水のお替りを尋ねて下さったが、我慢して席を立つ。
おいしかった。また来よう。
本格スパイスカレーでもさらりとした食べやすさ♪
お店の方の接客も気さくで丁寧なので居心地がいいです。
営業時間・アクセス
店名 | かえる食堂 |
住所 | 〒170-0014 東京都豊島区池袋3丁目6−1 |
営業時間 | 11:30~15:00 |
定休日 | 日曜日、月曜日 |
SNS | https://x.com/kaerushokudo (X) |
地図
周辺情報
グルメ
ぼうず ‘n coffee
お寺の中にあるもの静かな和風喫茶。
営業が不定期でなおかつ完全予約制というレア度の高いお店。
和の趣ある雰囲気抜群な空間で頂くスイーツは格別の味わい。
銭湯
平和湯
都心の駅近にあるという貴重な銭湯。
食事の待ち合わせ前や仕事の合間にもサッと入れる利便性がありがたい。
お店の方も優しくて気分も癒される。