【板橋区／本蓮沼】　アイロンキッチン　《洋食・パスタ》

本蓮沼で用事を終えて、板橋本町へと歩いている時に、

ふとお店の看板が視界に入り込んできた。

肉と魚のランチプレートが大きく映った看板だったが、

真っ先に視線が向いたのはその下に小さく載せられたパスタの写真だった。

レトロな感じのフォントとお洒落なロゴが好みのデザインをしていて、一目見て心惹かれる。

「アイロンキッチン」―—。

そう記されたお店は、横道に入ったすぐの所にあるようなので覗いてみよう。

店の前には改めてメニューの看板が立っていて、手書きの文字からほっこりする優しさが伝わってくる。

雰囲気の良さが感じられる。ここなら落ち着いて食事ができそうだ。

パスタはソースとトッピングを選べるようなので、メニューの不安もなさそうである。

初めて訪れる店なのに、不思議と安心する感覚を受ける。

ここにしよう――。

温もりのあるウッドデッキを通り、ドアを開ける。

お店の雰囲気

店先の看板と店内の黒板にその日のおすすめが書かれている。

こまめに書きかえる手書きのメニューをみると、なぜかほっとする。

こういう地道な気配りをしてくれる店は信頼感が増す。

店内はカウンターとテーブル席がある。

ウッドデッキにも一席用意があるが、おそらく待合席と思われる。

メニュー

なんと一部のパスタソースがテイクアウトOK！

プロの調理した本格パスタを、お手頃価格で自宅に持ち帰って楽しめる♪

ベストな冷え具合。

氷の量がちょうどよく、飲みやすい冷え加減が好印象。

料理紹介

スイレンパスタ　：　選べるソースとトッピングで自分好みの組み合わせ♪

店に入り席に着くと、まずお通しでジンジャーポタージュが出てくる。

しょうがの香りが食欲を掻き立てる。

とはいえ先に注文を済ませようとメニューを眺めると、ソースとトッピングを自分で選ぶスタイルを思い出す。

迷うところだが初めての店であんまり複雑なことは考えられないので、

オーソドックスに「ボンゴレしめじ」で店の味を知ることとしよう。

そうして注文を終えると、程なくして前菜のプレートとフォカッチャが運ばれてきた。

まずは先に到着していたジンジャーポタージュを一口。

香りと口当たりが優しく、お腹をそっと温めてくれる。

とても飲みやすくほかの料理にも合いそうなので、一気に飲んではもったいなさそうだ。

フォカッチャは表面が軽くトーストされている。これも小麦の香りがふわっと立っていておいしい。

耳の部分がカリカリしていながら、生地がふんわりしていて食感がとても優れている。

前菜プレートにはサラダにオムレツ、パテが添えられていて見た目に華やかな一皿だ。

1,000円のランチなのに随分と豪華な印象で、かなりお得な気分。

自家製のドレッシングがさっぱりしていながらしっかりしたしょうゆ風の味わい。

少しの量で十分味が深まるため、サラダのみずみずしさを損ねていない。

オムレツはそれ自体のまろやかな味がとてもおいしいが、

トマトのおいしさが凝縮した酸味が抜群のアクセントになっている、ソースと一緒に味わえばその魅力が倍増する。

レバーの香りが鼻を抜けるパテは、フォカッチャと一緒に食べることで上品な味わいが楽しめる。

前菜からして満足度が非常に高い。

この店はかなりいい――そんな確信が芽生える。

いよいよメインのパスタをいただく。

うまい。一口目から最高潮の旨さを感じる。

口の中で広がる海苔、しめじ、あさりの香りが完璧なマリアージュとなっている。

丁寧に作られたスープ仕立てのソースが、相性にこだわったパスタ麺にしっかり吸われている。

口に含んだ時に広がる味の一体感がとても高いレベルでまとまっている。

それぞれの具材がお互いを高め合っていて、調理の丁寧さがしっかりと伝わってくる。

心地よい食感と香りが最後まで続き、終始満足した気分で食事を楽しめた。

今度来たときはテイクアウトもお願いしてみよう。

とてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

営業時間・アクセス

店名	アイロンキッチン
住所	〒174-0053 東京都板橋区清水町７９−８
営業時間	11:30～14:30（L.O.14:00） 17:30～22:30（L.O.22:00）
定休日	不定休
テイクアウト	一部専用メニューあり
SNS	https://www.instagram.com/ironkitchen2022/ (instagram)

地図

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